消費者金融と名義貸し

 

名義貸しとは?

名義貸し

名義貸しとは他人(友達や家族や知人等)の代わりに消費者金融からお金を借りてあげ、返済は他人が行っていくものです。

 

もっと簡単に説明すると、本来借りてまでお金が必要な人に代わって、自分が借金をし、借りたお金は必要な人に渡し、返済は契約者である自分がすること。

 

これが名義貸しです。一読して、無茶苦茶なことだと理解していただけるかと思います。

 

誰もが経験する事では無いと思いますが、昔からの知人に突然、「必ず自分で返済するから消費者金融と契約して欲しい!」と言われたらどうしますか?

 

こんな事無いだろうと思うかもしれませんが、この名義貸しによるトラブルは実際にあります。

 

その時に友人が困っているからと安易に契約してしまうと、後々トラブルに巻き込まれる可能性があります。

 

まず、名義貸しを頼んできた知人は、何故他人(自分)に借入を頼んできたのでしょうか?

 

ローン契約は、何も誰かの許可を必要とするものだけではありませんし、寧ろ一般的なカードローンは保証人の必要もありません。

 

その為、本来なら知人の方が一存でローン申し込みをし、ローン審査を受けて借り入れをすれば良い話です。

 

それにも関わらず、名義貸しを頼んできたなら、その友人は何らかしらの理由で消費者金融から借入ができない状態と断定できます。

 

信用情報に問題がある事が考えられますから、この先返済ができなくなる事は容易に想像できます。

 

だからこそ、消費者金融もその人に貸付をしないのですから、もし相手が返済することを前提に名義貸しを頼まれても、まったく信頼できない事を肝に銘じておきましょう。

 

消費者金融のローン審査で保証されない個人の信用は、例え親しい間柄であったとしても、同じく信用におけないものです。

 

名義貸しは犯罪行為!

 

上述もしたように、名義貸しは知人同士でも下手をすれば簡単な口約束などでなされる事が少なくありません。

 

しかし、名義貸しという行為はカードローン契約に限らず、違法行為にあたります。

 

名義貸しは、刑法246条の詐欺罪にあたり、6カ月の懲役または100万円以下の罰金が課せられる犯罪行為です。

 

その為、本来は軽率に他人に名義を貸したり、逆に他人の名義を借りたりするような事はあってはいけません。

 

名義貸しをしてしまったら?

名義貸し

 

さて、「すでに名義を貸してしまって、今更そんな説教染みたことをいわれても…。」という方は、せめてその後の流れについて知っておく事をお勧めします。

 

名義貸しをしてしまい、万が一その友人が返済をしなくなってしまったらどうなるのでしょうか?

 

消費者金融は、実際に借入金を使ったであろう名義貸しを要求した友人では無く、契約者に請求を行います。

 

つまり、名義貸しをした場合、契約者本人はお金を借りて使ったつもりが無くても、返済義務が生じます。

 

契約者が借入したお金を友人に貸したという状況は、消費者金融の知るところではありません。

 

原則、消費者金融は返済請求をローン契約をした本人にします。
自分がお金を使ってないという言い訳が通用する事はありません。

 

その友人と連絡が取れて忘れていただけならまだ良いでしょうが、返済も無く連絡取れなくなってしまったら完全に契約者が自己負担で返済するしかないでしょう。

 

数万円くらいなら何とか返済できるかもしれませんが、消費者金融は限度額内で追加融資も可能となっていますので、全く減っておらず数十万も借入が残っていたら大変な事になります。

 

だからといって消費者金融の督促を放置していたら、契約者の方の信用情報に傷がついてしまいます。

 

最悪の場合は、消費者金融から訴訟をされてしまい、給料差押等の強制的に回収されるケースもあります。

 

名義貸しのリスク

  • 借入をしたつもりは無くても契約者に返済義務あり。
  • 延滞すれば督促の電話や書面が契約者に届く。
  • 行方不明になってしまったら契約者が返済しなければならない。
  • 消費者金融からの督促を放置して返済をしなければ、契約者の信用情報が傷つき(ブラックリスト)、将来的に住宅ローンや車のローンが組みにくくなる。

 

名義貸しでも返済義務は契約者にあります。

名義貸しの返済を放置すると契約者は訴えられる可能性があります

 

もしも知らない間に自分の名義が使われていたら?

 

名義を貸した覚えもないのに、自分名義でカードローン契約をされていた!という場合は、名義人に返済義務が求められないこともあります。

 

ただし、自分の名義を利用した人と自身との間柄によって、微妙にケースが違ってきます。

 

名義を勝手に使ったのが、他人の場合は自身で申し込んだのではない旨を、契約されてしまった金融機関にまず伝えます。

 

その際、1円でも返済をしてしまっているとその時点で「自分の債務である」と認めてしまう事になるので、身に覚えがない場合は一切返済をしないでください。

 

自身が申し込んだのではない事を、金融機関にあらゆる方法(実印が違う、本人確認書類が違うなど証拠をそろえる)で証明出来れば、基本的には返済義務を問われなくて済みます。

 

被害届を警察に出すことを金融機関から求められることもありますから、順次金融機関の指示に対応することが大切です。

 

大体の場合は、そのように迅速に金融機関に掛け合う事で解決します。

 

ところが、万が一、本当に自身で申し込んでいないのに、それが認められなかった場合は、弁護士などに相談し、債務者不存在確認訴訟として裁判に持ち込むことを考える必要があります。

 

また、名義を利用したのが家族である場合は、返済義務が付いてくることがあります。

 

特に、配偶者の方に勝手に名義を利用して借り入れをされていた場合は、他人に利用された場合よりも返済義務を問われてしまうケースが多いといえます。

 

配偶者に名義を使われて返済義務がある場合

  • 借り入れの用途が日常家事債務である
  • 過去に連帯保証人を承諾したことがある。
  • 印鑑の管理をしている。

 

もし、自身の名義で勝手にされた契約の資金用途が、日常家事債務といって、生活に欠かせないものの支払いなどとされている場合は、配偶者の方に返済義務が出てきます。

 

この場合は、名義を勝手に使われた際もそうですが、配偶者が自分で借り入れ契約して返済が滞った場合にも、同じように返済義務が生じます。

 

また、実際に名義を使われた契約に関しては、連帯保証人になっていなくても、過去に何らかの契約で保証人を承諾していると、その際の合意を相手が持ち出してくる場合があるので、少々保証人ではない証明が不利になります。

 

加えて、印鑑が家族共有のものであったり、入用の時に渡すといった管理の仕方をしている場合も、管理責任という点で「勝手に使われても仕方ない状態」とみなされてしまう可能性があります。

 

名義を貸すのも、勝手に使うのも立派な犯罪ですから、知人や家族であっても簡単に自身名義で何か契約が出来てしまうような状況を、招かないよう注意しましょう。

 

まとめ

 

安易に他人に名義を貸す事は絶対に辞めて下さい。

 

友人が名義貸しをお願いしてくると言う事は、その知人は金銭的に切羽詰まっており、返済しなくなる事必至だと思って下さい。

 

どうしてもお金を何とかしてあげたいと思うなら、新たな借金の為に自分の名義をまるまる貸すのではなく、既存の借金返済に充てるためのお金を貸す方がまだいいでしょう。

 

そうすれば、友人のもとへ消費者金融から督促が来ることもなく、信用情報が傷つく事もありません。

 

また、あげるつもりでお金うを貸すのであれば、自分としても諦めがつきやすい事でしょう。

 

  • 絶対名義貸しはしない
  • 消費者金融へ名義貸しは通用せず、契約者に対して請求がいきます。

 

名義を貸す時に借用書を交わしても…

 

また、時々勘違いをしている方がいるのですが、名義を貸す時に相手と借用書を交わせば、名義を貸して借り入れされても安心ということはありません。

 

名義貸し自体が違法行為に当たるので、もし、名義を貸した相手が返済をしなかったとしても、作成した借用書はなんの効力も持ちません。

 

その為、名義の貸主が実際に借入れをした人物に、返済を求める権利(求償権)は法的に認められることはないので、いずれにしろ返済義務は名義を貸してしまった人にあります。

 

もし、無理矢理にでも名義貸しや連帯保証人にさせられそうになった場合は、話の通じる相手なら債務整理を勧めましょう。

 

債務整理について相手に話すことで、自分が金融取引について無知ではない事と相手に借金解決の手立てがあることを意思表示することで、起こり得る危険を低減させられます。

 

まったくもって話が通じない場合は、名義貸しをしてしまったことにより、自身が法外に放り出されてしまうよりも前に警察へ相談しましょう。

 

相手が名義貸しを強要することは、極端に言うと違法行為を煽る行為ですから犯罪教唆にあたります。

 

自分だけでは名義貸しは出来ません。相手がいるはずですから、他人に強要された場合は一人で何とかしようとせずに、警察を頼りましょう。

 

名義貸しを利用した悪質アルバイト詐欺とは?

 

昨今、金融機関も各自注意喚起をしている悪質詐欺に、名義貸しでローン契約をすることで報酬が貰えると謳ったアルバイト詐欺というものがあります。

 

口コミやSNSで「金融調査の求人」などと装って、アルバイトやパートに自分名義でローン契約をすることを仕事内容としていますが、上述してきた通り名義貸しは違法なので正規の仕事に成り得ません。

 

加えて、募集して雇ったアルバイトなどに契約・借り入れさせたお金を求人側が「返済はしておく」などといっては盗られる羽目になり、返済も勿論、契約者自身がすることになり何も良い事はありません。

 

また、口コミなどで自身もアルバイト詐欺を誤って誰かに勧めてしまった場合は、詐欺の一端を担ってしまうj事になるので、くれぐれもそのような名義貸しを内容としている求人には乗らないようにしましょう。

 

カードローンの契約先となる金融機関の公式HPなどにも、アルバイト詐欺や名義貸し詐欺についての注意喚起が記載されているので、その様な求人には応募しないようにしてください

 

万が一、アルバイト詐欺などにひっかかってしまって、自身が借金を背負う事になっても救済措置はほとんどないといえます。
自身の名義でカードローンの規約に同意して契約をしているので、それで借りた金額分は例え自分自身が使っていなくても、返済義務を免れることは出来ません。
それどころか、逆にアルバイト詐欺に関わったとして、加害者扱いされる可能性も否めません。